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女性の身体についての基礎知識
女性はホルモンバランスの影響で、思春期・成熟期・更年期、とほぼ一生涯をかけて体調が変化していきます。
そのため、妊娠出産や婦人科疾患・更年期障害など、女性特有の病気や身体についてのお悩みはさまざまです。
このページでは、妊娠前に知っておきたい基礎知識や女性特有の病気予防、更年期障害の不調感の改善方法など、健康で快適な生活をお過ごしいただくために大切な、ちょっとした知識やコツをご紹介したいと思います。
妊娠前に知っておきたい基礎知識
これから妊娠を考えている方も、いつかは妊娠されたいと思っている方・年頃の娘さんがいらっしゃるお母様にもぜひご一読いただき、健康的な妊娠・出産・育児へのサポートとなれば幸いです。
きちんと排卵していますか?妊娠するための身体つくり
みなさん、基礎体温はつけていらっしゃいますか?
つけていらっしゃらない方は毎日の習慣にして、是非つけてみてください。
実は生理周期が順調でも、妊娠に必要な「排卵」がなされていない女性が増えているんです。
その原因のひとつとしてあげられるのは「糖化(glication)」。糖分をうまく体内処理できずに、余計な所に蓄積してしまうことです。
最近は美容雑誌等でも糖化についての特集が増えたため、美容と健康の大敵!ということは知られるようになりましたが、不妊の原因にもなってしまうことはご存じでしたか?
女性の場合、糖化は卵巣等で顕著に生じてしまいますが、進行すると、卵細胞が排卵されないまま卵巣内にいくつもたまってしまう「PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)」になることがあります。
卵巣内に卵細胞がたまってしまうことで排卵障害を起こし、不妊の原因となってしまうのです。自覚症状が顕著にでないため、気づいていない女性が多いことも特徴です。
甘いものやスナック菓子・濃い味付けのお料理が好きな方、お酒好きな方は「糖化」が進んでいる可能性が大きいです。
婦人科または分子整合栄養療法を受けられるクリニックで、是非一度、検査をしてみることをおすすめします。
妊娠準備期の予防医療。「プレナタル」という考え方
妊娠前にしておくべき予防医療「プレナタル」は、母体準備の検査プログラムです。
血液検査等で栄養素の過不足、有害な重金属の蓄積量を調べて、
「妊娠期間を健康的に過ごすため」
「元気な赤ちゃんを産むため」
の身体の準備を行う、伊藤史子オリジナルメニューです。
アメリカやヨーロッパのセレブの間では、すでに常識となっている予防医療です。
●栄養素の過不足を調べて、サプリメントでチャージ!
妊娠前・妊娠中は、健康な身体で赤ちゃんを育てるために、体内の栄養バランスを整えることはとても大切です。
例えば、ビタミンB6は脂肪代謝を活性化して、解毒作用がありますが、それだけでなく、脳内のホルモン変換酵素の一部ですから、不足すると、脳内ホルモンバランスの不均衡を招きます。夜泣き対策にも有効な栄養素です。
葉酸とビタミンB12は、母体の貧血予防はもちろんですが、胎児の二分脊椎や髄膜瘤の発生予防にも不可欠です。母体にかなりのストレスがかかる妊娠中は、ストレス対策にビタミンCが必要です。
ビタミンCは、妊娠〜授乳中に悪化する、肝斑と呼ばれる、アジア人女性特有のシミの対策にも有効。カルシウムやカルシウムの代謝に役立つビタミンDも適量摂取が必要です。
これらの栄養素の必要量はひとり1人異なるため、「分子栄養療法」の考えに則って、血液・尿検査データからご自分に本当に必要な栄養素を調べ、バランス良く・効率的に摂取なさることをお勧めしています。
●重金属の蓄積量を調べて、デトックス!
私たちは日常生活で、食事や排気ガス、化粧品等から、知らず知らずのうちに有害な重金属(鉛、水銀、カドミウム、アルミニウム等)を体内に取り込んでおり、これら有害重金属のせいで、必須ミネラルである、亜鉛や銅等が、正常に機能できなくなり、細胞やDNAなどを損傷、酵素反応・免疫力や代謝を低下させてしまっています。
もちろん、お腹の中にいる赤ちゃんへも良い影響は与えません。
日本でも、カドミウムが原因のイタイイタイ病や、有機水銀による水俣病については有名ですが、カドミウムは、骨などの発育に影響する他、乳がん等の発症にまで影響することが判ってきました。
また、ヒ素や水銀、アルミニウム等の重金属は、脳・神経機能に影響を及ぼし、生後の精神発達にも影響を与えます。
そのため妊娠前の準備として、ご自分の身体がいまどのような状態かを把握し、不要な重金属をできるだけ体外に排出(デトックス)することがとても大切です。